チックを抑えるリストバンド

日本でもSNSなどで取り上げられていたことがあるので、ご存知の方もいらっしゃると思います。
イギリスのノッティンガム大学で研究が続けられていた「トゥレット症候群のチック抑制を目的とした、手首装着型のウェアラブル神経刺激デバイス」。簡単に言うと「チックを抑えるリストバンド」。その名も『Neupulse(ニューパルス)』。
この度、発売時期が来年2026年6月に決定したそうです👏
※販売予約受付は既に始まっています。
まず結論
うちは息子に買うか?

暫くは買わない理由
- 医療機器のため、現時点でイギリス国内のみで購入可能。→これはクリアしているが、海外旅行時(特に我が家の場合、里帰りである日本行きでは)おそらく使用できない。
- まだ世に出ていない装置なのに、£500(約10万円)もして、しかもサブスクが必要で月々£20(約4千円)すること。
- 装着するのが右手首の内側であること。
- 満充電で約8時間の連続使用が最大であること。
- 今の息子は、チックにめちゃくちゃ困っている訳ではない。
- 臨床研究の結果が、イマイチ効果があるのか私には不明(詳しくは後述)
- あと、何と言っても実物を使ってみたことがないし、見たこともない。全額返金は、お届け前でないと不可能。
『Neupulse』について
Neupulseとは?
ウェブサイト(https://neupulse.co/)から要約してみると
- Neupulse(ニューパルス)は、手首に装着する目立たない医療デバイス。
- トゥレット症候群の人々が経験する運動チックや発声チックの頻度と強さをやわらげるために設計されている。
- 臨床研究に基づき、神経科学の専門家たちとともに開発されたNeupulseは、いつでもどこでも、自分のペースでチックをコントロールするサポートを提供する。
Neupulseの使い方
まず、ジェルパッドをNeupulse本体に取り付け、調節可能なストラップでしっかりと装着します。
次に、電源を入れて専用アプリから刺激の強さを自分に合ったレベルに設定。
そのまま日常生活の中で装着して使用でき、より良い効果のためにジェルパッドは毎日交換(ジェルパッドは定期的に届き、サブスクに含まれる)。
仕様
- Neupulseは医療機器に分類されるデバイスで、右手首に装着して使用。
- 刺激レベルは複数段階に調整可能で、ユーザーが自分でコントロールできる。
- 電源はUSB-Cで充電できるバッテリー式で、満充電で約8時間の連続使用が可能。
- 本体素材には医療グレードのシリコンと肌にやさしい部品を使用。
- スマホ対応の専用アプリと連携して操作。
- 同梱物は、Neupulse本体、USB-C充電ケーブル、ジェルパッドのスターターパック、ユーザーマニュアル。
- 本製品はイギリス製(Made in the UK)。
その他の利点
- 2年間の製品保証により、期間中は修理または交換が可能(※有効なサブスクリプション契約が必要)。
- 1対1のビデオコンサルテーションを通じて、製品の専門家からあなたのニーズに合わせたアドバイスを受けられる。→今のところ英語のみ
- 会員限定のコミュニティに参加して、他のユーザーとつながり、体験を共有しながら学ぶことができる。→今のところ英語のみ
Neupulseを使うことができない人
長いリストがあるんですが、健康に問題がなかったり既往歴のない人に関係があるのは以下かと思います。
- 12歳未満の子ども(息子は13歳なのでクリアはしていますが)
- 妊娠中の方
あと脳深部刺激装置など体内に電気医療機器を埋め込んでいる方も利用できないそうです。
臨床研究結果・どれほどチックを抑制できるのか?
運動チック
アクティブ刺激を受けた参加者の77%が、4週間の毎日の使用後に運動チックの重症度がベースラインより25%以上減少
音声チック
アクティブ刺激を受けた参加者の54%が、4週間の毎日の使用後に発声チックの重症度がベースラインより25%以上減少
即時効果
刺激を受け始めると、チックの重症度はすぐに軽減
長期的効果
4週間の使用後、アクティブ刺激を受けた人々は、チックの重症度が35%以上減少

私が疑問に思うこと
①スマホの専用アプリから刺激の強さを自分に合ったレベルに設定
息子の学校は校内にいる間はスマホ使用禁止。スマホがないと強さなどを設定変更できないのは困るかも。
②右手首の内側に装着して使用
右利きには不便じゃないですかね?左利きの人はどうなんだろう?という素朴な疑問。
③満充電で約8時間の連続使用が最大
また充電するモノが増えるw ←無類の充電嫌いの私。
て言うか、最大8時間は時間の長さとしてはちょっと短いかなぁと思う。
④イギリス国外で使えるのか?
電波を発するもののようなので、海外旅行での飛行機ではOKなのか?(ウェブサイトに2025.10.18現在記載はない)
日本ではもちろん使えないですよね。
⑤臨床研究結果
やっぱりこのチック抑制のパーセンテージが、高い!と正直思えなくて。
息子のチックがめちゃくちゃ酷かった時(7~8歳頃)に藁にでもすがる思いだった頃だったら、「25%も減る」とか思えてたかもしれませんが。でも、あの頃の私は「チックが消える壺」なーんて買わされてたら買ってたかもくらいの精神状態でした(笑)
まとめ
まだ見たことも使ったこともない装置だけに息子に効果があるのか不明で、やはり購入はためらいます。
故にチック抑制が本当にどれくらいできるのかも使ってみないと分からないと思います。
暫くは様子を見て、販売開始後しばらくしたらレビューも出てくるでしょうし、その頃にまだ息子がそれほどチックに困ってない状態をキープできていたらいいのですが。
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