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ノッティンガム大学で研究中のチックを制御するデバイスの臨床試験結果と発売日程

医療&CAHMS

腕に付けてチックを制御する可能性のあるデバイス

腕時計やスマートウォッチのように腕に付けるタイプの装置でチックを抑える研究をイギリスのノッティンガム大学がしていることをご存知の方も多いでしょう。

我が家が一応イギリス(正確には北アイルランド)在住のため、日本から「この装置のことを知っているか?」といった質問を受けることがあります。

今月、このデバイスについてノッティンガム大学が臨床試験結果を発表して大きな話題になりました。

この結果についてニュースになっていたことを日本語でまとめます。

 

その名も「Neupulse(ニューパルス)」

このデバイスの名前は「Neupluse」。

神経のneuroと脈のpulseを組み合わせていて、neuroのneu(ニュー)と新しいという意味のnewを文字っているのではないかと思います。

 

臨床試験結果が出た

先日3月上旬に臨床試験結果がBBCのニュースでも出ていました。

これまでに121人の人が参加し、その中に歌手のルイス・キャパルディも含まれます。

↓こちらに臨床試験に参加した13歳のマイロくんの動画があります。

BBCのニュースになっていたのですが、動画を見られるウェブサイトがSKYでした。

 

59%の人のチックの回数と重症度が減った

試験の結果、59%の人のチックの回数と重症度が減ったそうです。

マイロくんの動画を観ても、Neupulseのスイッチを入れた後はチックが出ていないことが見て取れます。

ただ、私がド素人なのですが「59%」という数字はどうなんでしょう?

残りの41%の人には劇的な効果がなかったということなのでしょうか。

 

試験で装着したのは1日あたり10分を1カ月

試験では、1日あたり10分装着して1カ月続けたそうです。

マイロくんは「すごくリラックスできるし、10分装着するとその間は数10分はチックがでないし、20分着けた時はその後80分ほど出なかった。」とも言っています。

教授によると、何か大事な面接や旅行など、その前に予め装着すれば本番でチックが出ないということが実現できるかもしれないとのこと。

 

デバイスの対象年齢と気になる実用化はいつ?

さてさて、対象年齢と実用化の時期は気になりますよね。

 

対象年齢

どうやら12歳以上のようです。

2年ほど前に、北アイルランドのトゥレット支援グループにも臨床試験に参加しないか?という声掛けがあったようなのですが、うちの息子は当時8歳だったので「あと2年足りない」と思った記憶があり、10歳以上を対象に臨床試験が行われたのではないかと思います。

そもそもノッティンガムまで北アイルランドからわざわざ行けませんからね、その後北アイルランドは臨床試験対象外になったんじゃなかったかな。

 

実用化の日程

なんと、2026年までを目途に目指しているそうですよ。

医療機器になるので認可や開発に時間がかかるし、装置を安全に使ってもらうためのコンプライアンスや規格のための試験にも時間がかかるということです。

 

実用化されたら買う?どうする?

ということで、ざっと3年後。

現在10歳の息子は13歳になっている計算。

諸説ありますが、一般的にチックのピークは10~12歳ということで、いわゆるピークの時には使えない。

3年後にピークを越えていたらいいのにな・・と淡い期待は抱いているのですが、こればかりはどうなるか分かりませんね。

 

↓デバイスを研究しているのと同じノッティンガム大学のマル・レスター教授の著書の翻訳本。

コメント

  1. お久しぶりです❦
    私もこのデバイスについては気になっていました。
    3年後、うちの娘は12歳ですが、その頃どんな状態かわからないですしね。しかも日本で実用化されるのかどうか…。
    3年後に使わなくても大丈夫!な状態だと良いですね。
    しかし、59%って微妙な数値ですね。

    • お久しぶりです!コメントありがとうございます♪
      薬や手術を伴わない方法として、私も気になっていました。
      そうですよね、イギリスで発売されても電波の関係などで日本で実用化されるのはさらに後になるだろうし。
      ひーこママさんも59%微妙と思われましたか?!半分ちょっとにしか効果がなかったら、あまり期待しすぎて効かなかったら悲しいなぁと。
      とにかく3年後、使わなくても大丈夫な状態になっていてほしいと願うばかりです。