石黒 成治著「食べても太らず、免疫力がつく食事法」
最近、読書録が疎かになっていますが、日本から帰って来てからも本は読んでおります。
今日はあまり期待せずに読んだにも関わらず、読んでみると意外と良かった(失礼)書籍の読書記録を紹介したいと思います。
タイトルに「免疫」、カバーに「腸内細菌」と出てくるのですが、偏食でガリガリのトゥレット症の息子には「食べても太らず」は当てはまらないと軽く思っていたら、案外息子のことに役立ちそうでした。
Amazonのレビューもめちゃくちゃ良いんですよね。
価格:1,518円 |
ケトジェニック
一大ブームとなっているケトジェニックダイエット。
もともと、”1920年代にてんかんの治療法として考案された”というではありませんか。
約100年前に考え出され、今でも注目されているということは信頼性も上がるなと思いました。
胃腸の粘膜が新しいものに入れ替わる期間
血液は約4カ月ほどで入れ替わるとブロガーさんに教えていただいたのですが、こちらの本では、
- 胃腸の粘膜が新しいものに入れ替わる日数
- 皮膚が新しいものに入れ替わる日数
が具体的に書かれています。
ネタバレ防止のため詳しく書きませんが、思ったよりも早くてびっくりしたのと同時に、そんなに早いならば栄養療法で効果を確認できるのも早いのかな?と思いました。
抗生物質
抗生物質については、息子のトゥレットにまつわることで様々な読書をしたお陰で使用には慎重になっています。
「抗生物質は良い細菌も殺してしまうので、服用後は腸のケアが大切」とは知識を得ましたが、こちらの本では具体的に「抗生物質服用後に何を食べるか?」が具体的にアドバイスされています。
リーキーガットを改善する作用のある酪酸
腸の炎症を抑える酪酸ですが、腸内細菌が酪酸を作るために必要なものが書かれています。
プレバイオティクスの一つですが、現代人は不足しているアレです!
不足したままだと酪酸が作られず、腸の炎症は改善されない・・となるとやっぱり積極的に摂らないといけないですね。
インスリン抵抗性と腸内細菌
インスリン抵抗性と腸内細菌の変化が関係しているという話なのですが、我が息子のチックは血糖値の上昇・乱高下との関係が大いにあると思っているので、他人ごとではないトピックでした。
これまた酪酸も関わっているようで、なんか色々と繋がっている・・と思わざるを得ません。
プロバイオティクスのサプリを選ぶ上での注意
↑まさにその注意事項について触れられています。
人それぞれ合う合わないもあるでしょうし、私も息子にあげているプロバイオティクスが本当に息子にマッチしているのか?期待はしているけど疑念もあります。
口内環境
訳あって私自身がチュアブルのプロバイオティクスを摂っているのですが、著者の言われるように「腸は口から始まって肛門まで繋がっている」のをひしひしと考えます。
もちろん口の中にも細菌がいるわけで、「口内環境の大切さ」も解説されていますよ。
善玉菌のすみかをつくるアイデア
リーキーガットを修復する効果を期待するサプリ、食品の一覧が書かれています。
大きなリストではなく、うちにもあるサプリや食品だし非常に分かりやすいリストです。
全体的な感想
私はkindle unlimitedの読み放題を利用しているのですが、読み放題対象だったのと、自分のためにと思って読み始めたら、結局「腸」や「免疫」に行きつきました。
リーキーガットを疑っている我がトゥレット症の息子にも参考になることが多かったです。
非常に多くの文献からエビデンスを引き出されていて、しかもリーキーガット改善のためにするべきことや食品などを惜しみなくリスト化されているのが好感を持てます。
kindle版が1,430円なので、この一冊でkindle unlimited1か月分の元が取れたのも良かったです。
コメント