私も通った実家近くの小学校に体験入学
北アイルランドで通っている学校の秋休み(1週間)+さらに1週間多めに休んで合計2週間日本に帰省した我が家。
コロナの前までは7月の3週間、幼稚園や小学校1年生に体験入学に行っていました。
私も通った地元の学校です。
前回は3年前の小学校1年生。
息子はまだ肩上げやまばたきなどの軽い運動チックのみがあり、今から思うと全然かわいいもんだったな。
当時もチックに悩んではいたけど、大音量が続くチックに比べると記憶に残っていないから不思議です。
今回は、音声チックが始まってからは初めての体験入学です。
体験入学の流れ
3年前に体験入学に行った時はこんな感じでした。
- 幼稚園の時に小学校に行って「来年お願いします」と校長先生と教頭先生に挨拶
- 新年度が始まって教頭先生と教育委員会とメールでやり取り。体験入学は校長の一存にかかっているとのことで、新校長からも良い返事をいただいた。
- 母に必要書類を学校に取りに行ってもらう。
- 日本に到着後、役所で住民票を入れ、その足で教育委員会に行って書類を書く。
- 学校に登校&教育委員会から「体験入学許可の手紙」をもらう
- 体験入学終了後、出国前に役所で転出の手続き。教育委員会に行く必要はなし。
- 私たちが帰国後、「おじいちゃん・おばあちゃんと遊ぼう会」のようなものがあり、母が大正琴の代表で小学校に行く。たまたま息子の担任が担当で、同時に経費(写真代やら忘れましたが)を母に払ってもらった。
今回は校長先生も教頭先生も異動でかわっていたので、学校に電話して現校長先生に「受け入れ可能かどうか」聞いてみたところ「ぜひ」と快くお返事いただいたのでした。
日本に行くまでのメールのやり取りは、今回は校長先生でした。メールの中で前回の体験入学の後に音声チックが始まってトゥレット症候群と診断されたことを書いておきました。
一度体験入学に行っていたから、準備はスムーズでしたし。
私も通っていた学校ですが、制服があり(30年前から全然変わっていない😅)前回は夏で楽だったのですが、今回は秋冬の制服。体操服も必要(夏は水泳で体操服は必要なかった)。
実家近所のお友達のお古を借りて、体操服や帽子や娘のランドセルまでお借りしました。
初長時間マスク
ご存知の通り、今イギリスではマスクをしていません。
クリニックや薬局での予防接種の時はマスクをしますが、もう半年以上99%ノーマスクの生活です。
そしてCovidが始まってからもイギリスでは子どもにマスクを推奨していなかったので、うちの子ども達はマスクに慣れていないのです。
ダブリン空港から関西空港までの機内でもマスクは求められず、機内アナウンスで「関西空港のターミナルではマスクをしてください」と案内があり、飛行機を降りてからマスクをするという何とも珍事なのでした。
我が家の子ども達も関西空港から初長時間マスク。
登校班で登校中もマスクはしなくて良いらしいのですが、結局みんなマスクしている(同調圧力なのか何なのか)からうちの子ども達も登校時から下校まで、給食などをのぞいてマスクしていたようです。
私もですが、普段インドアでもノーマスクで慣れているので、両親に「マスク持ってる?」とよくリマインドされたものです。私も「あ、忘れてた」が何度もありました😅
初日に涙?!
さて、体験入学初日は少しゆっくり目に登校、まず校長室で校長先生とお話しました。
その後2時間目が始まる頃に教室に移動したのですが、娘の1年生の教室の方が近かったので息子も一緒に1年生のクラスに行きました。
すると1年生の子ども達が「え、〇〇(息子)くんもいるの?」と廊下にいる息子を見に行っていました。
1学年1クラスしかない小さな学校なので、縦の関係も深いのです。
特に息子の4年生は1学年10人ちょっとしかいません。
娘の担任の先生とも少しお話して、息子と4年生のクラスに行こうとしたところ、
さっき、4年生の子達が通りかかって「〇〇(息子)くん、久しぶりやな!覚えてるかー?さあ、行こう!」と連れて行かれてしまいました(笑)。
仕方なく私一人で4年生のクラスに行くと、ちょうど自己紹介が終わったところでした。
そこで校長先生から言われたのが、
何か、心配そうに見えるけど大丈夫?
そこで息子の席の横に行ってみると、息子が涙目で
と、帰りの登校班の子が分からないしそれを心配していたようです。
帰りの時間には迎えにくると約束して、私は家に帰りました。
私の母も息子の朝の様子がちょっと心配気味だったと言っていて、「体験入学は今年が最後かもな」「今日は初日頑張ったから、学校の後は思いっきり甘やかしてあげよう」と思ったのでした。
学校でのチックの様子
文書で学校と教育委員会に「トゥレット症候群」のことを伝えていましたが、あえて口頭で校長先生や担任の先生と話すことは一度もなかったです。
体験入学に行った時にあったチックは、ほぼ95%が鼻すすり(結構音が大きい)。
イギリスだと鼻すすりはマナーが悪いので目立つかもですが、日本でしかも幸い(?)マスクをしていたので紛れていたのかもしれません。
まぁ実際に先生とチックの様子について話していないので「チックの音大きいな」と思われていた可能性は十分あり得ますが、何とか乗り切った気がします。
パンの心配がなかった給食
日本の給食は、毎日サンドイッチの我が家のお弁当に比べると栄養価の面で心配はありませんでした。
ただ、最近は毎日牛乳を飲んでいないのと、パンは食べた後の血糖値の急上昇によるチックが心配でした。
が、子ども達の行った日本の学校は、原料の高騰の影響で最近は週4日が米飯、1日だけがパンだったのです。
しかも私の実家のような地元農家の米を使った地産地消。
弟と話していたのですが、私たちが小学生のころは週3日でパンで米飯の方が珍しかった。
値上げは辛いけど、パンが少なかったのはラッキーでした。
しかも3年前はお箸とナフキンを毎日洗って持っていかなければいけなかったのですが、コロナの影響か持っていかなくてよくなっていて、親としては楽でしたね。
無事7日間登校、そしてご褒美
今回は3年ぶりの体験入学だし、その間全然日本語勉強していなかったし、音声チックが始まって初めてだし、息子は「行きたくない」と言うかなと思っていました。
スーパーニンテンドーワールドにつられたのか(笑)7日間嫌とも言わず登校しましたよ。
しかもちょうどハロウィンがあり、担任の先生とクラスメイトがハロウィンパーティーという仮装しながらの歓迎会をしてくれたり、車いすバスケの体験があったり(私の叔父が担当でやって来た)、体育で初めてバスケをしたりで楽しかったみたいです。
特にハロウィンパーティーは自分でプレゼントを作ったのを交換したりで楽しみにしていました。
バスケにもハマったみたいで、担任の先生に
最後の日、何の授業をしたい?
と聞かれて、
とリクエストに応えていただいたようです。
びっくり!日本語が・・!?
私が日本語で話しかけても英語で返事してくる息子。
でも日本にいる間は祖父母とも私とも、それに学校でもなるべく日本語を話そうと本人なりに思っていたようです。
特に音声チックが始まってコロナでロックダウンになってからは日本語の勉強はあえてしていませんでした。
初日はやはり大変だったみたいで、担任の先生が
話が分かっていないことが結構あるみたいです。
と言われていて、やっぱりな・・と私は軽く落ち込んでいました。
だけど、体験入学の授業では見よう見まねで板書をノートにうつしたり、担任の先生も最終日には、
日本語が本当によく分かって、言っていないのに国語の話の感想を自分でちゃんと書いたりしていて、めっちゃ賢い。
とお世辞にも褒めていただきました。
親バカですが、7日間学校でお世話になって、本当に驚くほど日本語が上手くなったと思います。
子どもの環境への適応能力には驚くばかりです。
それに北アイルランドに帰って来てもまだ私には日本語で少し話しをすることがあります。
これもいつものパターンだと、あと数週間で私への返答は完全に英語になります(笑)
体験入学まとめ
体験入学で受け入れてもらって、本当に良かったと思います。
はじめは色々と心配していましたが、日本語が上達したのと、日本の文化や授業を知れたこと、たくさん体験できたと思います。
チックは幸い、逸脱して目立つということではなかったので(多分)、なんとか乗り切ったと思います。
ただ、今は4年生という年齢。
これからチックがどうなっているか分からないし、また学年が上がるにつれて精神面や友達関係など難しい年齢となってくるので、5年生や6年生で体験入学をするとなったらちょっと難しいかもしれません。
でも秋という変な時期に受け入れてくれて一緒に過ごしてくれた学校のみんなや先生、役所、教育委員会の皆さんには感謝しかありません。
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