トゥレットの症状だけではなく、食事が子どもの学力に影響を及ぼす
アマゾンで、300以上のレビューで4つ星を獲得しているこちらの本を読んだ感想です。
学習塾を経営している兄の菊池洋匡さんと、自身の針灸院で栄養療法をしている弟の菊池則公さん兄弟の本。監修は栄養療法でお馴染みの宮澤賢史医師です。
疑似発達障害
近年急増している発達障害ですが、こちらの本では後天的な要因の発達障害を疑似発達障害と呼ばれています。
そこで、著者の学習塾でも学力を伸ばすために科学的根拠のあるさまざまな取り組みをされているそうです。
その一つが「瞑想」。
瞑想と言えば、最近オーディオブックで聴いたメンタリストDaiGoさんもその効果を語られていました。
「瞑想」は科学的に効果があるのに、塾ではじっとしていられないお子さんも多いとか。
この落ち着きがない状態が疑似発達障害が増えている象徴ですね。
パンを止められないのは子どもの意思が弱いからではない
私もパン大好きですもん。
私の子ども達もパンが大好き。
グルテンやカゼインが発達障害に影響を及ばすのは、栄養療法の本を読んで知識を入れてきました。
こちらの本では「子どもの意思が弱いからではない」とはっきり言われています。
そう、グルテンは中毒性があるのです。
体験談の中で、パンやお菓子を食べなくていいと思えるまで半年かかったそうです。
継続は力なり・・ですが、半年と聞くとやはり大変だなと思います。
学力に悪影響な食品
重金属、化学物質
これは自閉症の子の毛髪にたまっている場合があると聞き、うちの息子も毛髪検査を受けたことがあります。
神経系に悪影響ということで存じております。
トゥレットも精神神経疾患と言われますし。
農薬
日本の学校給食のパンの農薬を調べたところ、半分以上で農薬が検出されたとか。
輸入小麦から多く農薬が検出されたということですが、日本もたいがい農薬大国と聞くのでもう産地関係なくオーガニックがいいのかなと思ってしまいました。
トランス脂肪酸
トランス脂肪酸の悪影響はよく聞きますね。
ところで、欧米ではトランス脂肪酸の製造が禁止されている国があるとのこと。
イギリスはどうなのか?調べてみました。
農林水産省がご丁寧に書かれていました。
英国のほとんどの人々はトランス脂肪酸をそれほど多く食べていません。平均では推奨されている最大摂取量の半分程度の摂取量です。英国の多くの食品事業者は、すでに自社製品に水素添加された植物油を使用していません。
英国では、トランス脂肪酸よりも飽和脂肪酸が大量に食べられています。
ということで、ほとんどのメーカーはトランス脂肪酸を使っていないようです。Phew!
パーム油
そう言えばイギリスのスーパーで「Palm free」と目にすることがあります。
その理由がこちらの本で書かれていましたよ。くわばらくわばら。
学力アップに良い影響の食事
今度は逆に学力アップに良い方の食品について。
まずは「腸の炎症を治すことが何よりも大事」と本の中で強調されているのですが、まさにうちの息子に言われているような気がしてしまいます。
アミロース
お米でアミロースの割合が多いと、食後の血糖値の上昇がゆっくりになるそうです。
そこでおすすめの品種をずばり紹介されています。
ちなみに、私の実家で作っている品種(ヒノヒカリ)ではありません(笑)
しかし、三菱ジャー炊飯器のウェブサイトによると、ヒノヒカリはあのコシヒカリより良い線行ってるかも?!
アミノ酸と脂質
9つの必須アミノ酸ですが、子どもの場合はさらにもう一つ含むそうですよ。
ドーパミンやセロトニン、GABAなどの物質生成にアミノ酸は欠かせない。
これまで以上にアミノ酸を大事に考えなきゃなと思いました。
ミネラル・ビタミン
ビタミンとミネラルはわが息子は欠乏しております。
我流栄養療法をやって3年。息子のチックには効果ないけど、健康な身体のために必要なのはひしひしと感じています。
子どもの能力アップに必要な10の栄養素のリスト
これはぜひ、本の中から10の全てを引用していただきたいです。
もう既に知っているビタミンや、アミノ酸、脂肪酸もあれば、ビタミンUは私は初耳でした。
感想まとめ
塾を経営されているということで宣伝も多いのかなと予想していたのですが、そのイメージに反しジェネラルな内容が多かったです。
塾の現場で食事が学力に影響を及ぼすことを身に染みて感じておられると思うので、食事を改善すれば学力もアップ、生活態度も改められることにすごく期待できそうです。
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