息子はトゥレット症候群で音声チックがあるため、念のため別室受験させてもらいました。
通常の大きなホールで大人数で受験する場合と違い、やはり手続きは増えます。
SEAGとは?
北アイルランドの小学校最終学年・P7(10~11歳)で、中学校に進むための北アイルランドの共通テストを受けます。
今年2023年から名前と形式が変わり、去年までは3日間テストがあったのが今年から2日間になりました。
グラマースクールと呼ばれる進学校の中学校はこのSEAGの結果を重視していて、進学校に進むためにはSEAGを受ける必要があります。
SEAGの結果が特に求められない学校に入学希望の場合は、受けなくても問題ありません。日本の大学入学共通テストの中学版と言ったところでしょうか。
SEAGの日程
5月
オンラインで申し込み開始(£20也)。
6月頃
試験会場の中学校で受験に関する説明会
9月
申し込み締め切り
11月(2023年の場合)
第2・4週の土曜日に試験(1時間ずつ)
1月末
オンラインで結果発表→中学校の入学希望を出す
5月
入学できることになる中学校から連絡が来る
北アイルランドで別室受験してみた
別室受験を考えたきっかけ
私自身は考えにも及ばなかったのですが、日本のトゥレットのお子さんがいらっしゃる親御さんのブログなどを拝見していると受験や定期考査などで「別室受験」されていることがあるとのこと。
ありがたくも日本の先輩ママさん方から別室受験のことを知ったのです。
受験会場の中学校の校長先生と話す
受験を申し込んだ後に、受験会場となる中学校で受験に向けての説明会があり、夫が赴きました。
その中学校は、息子の第一希望の学校でもあります。
校長先生の挨拶の後、夫が校長先生に話す機会があり聞いてみたそうです。
小学校の担任の先生に手紙を書いてもらう
そこで学校のアプリを使って担任の先生に連絡しました。
〇〇は運動・音声チックともあるトゥレット症候群のため、一人部屋もしくは小さな部屋で受験することができれば〇〇のためにも他の生徒のためにもなると思います。
もし何か質問等ありましたら遠慮なくお尋ねください。
申し込みをやり直し
担任の先生から手紙をもらった後、SEAGの本部に問い合わせました。
試験まであと6週間という頃、SEAGから連絡が来ました。
無事、別室受験が決定!
受験の前と当日
受験前の子どものための説明会
受験会場の中学校から手紙が来ました。
説明会は小学校の同じクラスの子達と近くだし、何とか乗り切った様子。
その後息子が実際に受験する別室の部屋を案内してもらい、なぜかキャンディーをもらって帰ってきました。大ホールで受験する子達はもらえなかったらしい。
受験当日
また今だから言える笑い話ですが、2日間ともチックが少ない時期でした。これなら別室じゃなくても大丈夫だったじゃん・・と言うレベルです。
息子は、今の小学校の教室より気持ち少し小さいかなという部屋で1人で受験し、監督の先生が1人教室の前の方に座っていたそうです。
時間は余裕があったようです。
それに一人だけなので解答用紙などの回収にも時間がかからないし、大ホールの子達よりも5分ほど早く会場から出てきました。
受験生用のホットチョコレートの割引でチック悪化?!
町のカフェやレストランなど、SEAG当日に何かメインの食べ物を注文したらSEAGを受けた子のホットチョコレートが無料になるというキャンペーンをすることが多いです。
そこで無料じゃないけど、夫が息子をスタバに連れて行ってホットチョコレートを飲んで帰って来たんですが、その午後は久しぶりに「キー」のチックがすごかったですね。やはり、乳製品+砂糖は息子のチックが悪化します。
それで2日目はせめて豆乳のホットチョコレートにしてもらいました。
しかし、午後から「キー」の音声チックが復活。
発達障害は試験時間の延長がリクエストできる
こちらは去年までのデータで、チックやトゥレット症候群について記載はないんですが、ADHDなどの発達障害がある場合、最大25%試験時間を長くできるそうです。
息子の担任の先生は、今まで別室受験をリクエストしたことはなかったらしいので、良い前例を作れたんじゃないかなと思います(上から目線・笑)。
先生が手紙を書いてくれなかったらSEAGにもリクエストしにくかっただろうし、すぐに書いてくれて本当に感謝です。
受験が終わって
学校で試験に力を入れてくれていたので、うちの息子はTutorは付けませんでした。
意外と自分のチックのことを分かっている息子ですが、どうしても「他の子に迷惑がかかっちゃだめだ」という親の私たちの考えで念のため別室受験となりました。
息子も集中して時間が余ったとも言っていたので、結果別室受験で良かったと思っています。
さて、結果が出るまでまだ2カ月近くあります。長い~~
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