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トゥレット症候群の10家族とグランドオペラハウスでのパントマイム特別公演に行ってきた

トゥレット支援グループ

パントマイムとは?

「パントマイム」が日本とイギリスで意味が違うことを、こちらに住むまで知りませんでした。

 

体や顔の動きでのパフォーマンス。声を発さないこともある。一人での演出も可。

 

クリスマスから新年にかけてよく演じられる団体での歌、ダンス、ユーモアを交えた劇。シンデレラなどの有名な話に基づくものが多い。通称、パント。

 

実は息子が3歳の時から、首都ベルファストのグランドオペラハウスで演じられるパントに毎年、クリスマス前に行っていたのです。

それが我が家の伝統。

しかもグランドオペラハウスのパントはなかなかの人気でチケットが取りにくく、パントを観に行くと同時に翌年のパントのチケットも買わなければ売り切れてしまうほどの人気なのです。

なので、もちろん2020年のパントのチケットも買っていました。

ところがコロナのパンデミックで中止&返金。

2021年シーズンは公演はあったものの、もしコロナに感染して行けなかったら・・と思ってチケットは買わずにいました。

ちなみに、通常チケットは1人35ポンドから。家族4人で140ポンド(約22,000)を失うのは厳しい。

するとですね、トゥレットサポートグループから救いの手が!

 

グランドオペラハウスが、1月〇日にパントのRelaxed Performanceをします。そこでこのサポートグループも招待されました。1人7ポンドです。

 

1人7ポンドだったらもし行けなくなってもダメージは小さい。

 

\ベルファストのグランドオペラハウス/

 

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Relaxed Performanceとは?

ロンドンを始め、イギリスの各都市の演劇場でRelaxed Performanceの日があるそうです。

Relaxed Performanceとは、劇場内でよりカジュアルな環境が必要な人たちのための回。

大抵、LD、自閉症など発達障害の子どもと大人が該当します。

今回のベルファストのグランドオペラハウスでは、通常閉められているドアが解放されていて真っ暗にならないようになっていたり、パントのマイクや音楽の音量はいつもより抑えられていました。

それでも防音のヘッドフォンをしている聴覚過敏のお子さんも数名いました。

そしてこの公演のために会場に行くのにヘルプが必要な大人の方のために、ウェブサイト上でPDFでより優しく様々な画像付きで会場案内がされていました。

イギリスのこういうところ、本当に好きです。(普段は愚痴ばかりですが 笑)

 

今年の劇と中心人物

今年はゴルディロックスがテーマでした。

 

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主演は地元のコメディアンのジョン・リネハンさん演じるメイ・マクフェトリッジ

そう、パントの特徴の一つ、男性が女装しているのです。

関西で言う、桑原和子さんみたいな?!

このジョンさんは地元ということで、北アイルランドのカトリック・プロテスタントの際どいジョークを飛ばしたりするのです。しかもたくさん(笑)

大人は苦笑というか爆笑、そして子どもにも面白いネタが含まれているので大人も子ども笑ってしまう。

しかもちょうど娘の誕生日が近かったので予め言っていたら、メイ・マクフェトリッジから「〇〇(娘)、6歳のお誕生日おめでとう」とステージから言ってもらいました。

 

劇中の音声チック

私達の席の近く、3列がトゥレットサポートグループのメンバーでした。

10家族くらいかな?

先日、地元テレビでインタビューに答えていたデグランくん一家ともお会いしました。

我が息子は、今のところは顔周辺の運動チックがありますが、音声チックは爆音ではありません。

でも、私の後ろに座っていたお母さんは自身がトゥレットで、お子さんのうち1人にもトゥレットがあるそうで、そのお母さんがよく舌打ちチックをしていました。

これね、自分の子どもがトゥレットじゃなかったら誤解してたと思います。

ですが、トゥレットの家族が10家族も集まると怖くない(笑)

他にもかなりの大きい音声チックが続くお子さんもいて、お母さんが外に連れて行こうとされたのですが、そこで主演のメイ・マクフェトリッジがマイク越しにうまくジョークを飛ばしてくれて、出て行かずにすみました。

メイ・マクフェトリッジの粋な計らいに感動です。

 

来年は?

メイ・マクフェトリッジはまだ引退しないようで(笑)2022年はシンデレラだそうです。

いつもなら今年末のチケットももう買っているのですが、1年後、コロナどうなっているでしょうね・・?

それと息子の音声チックも。

もし音声チックがあったら今回のようにRelaxed performanceでお願いしたいかもしれません。

 

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